医療法人 大原内科医院
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発熱

 発熱の原因の多くは、感冒(いわゆる風邪)やインフルエンザなどのウイルス感染症と、肺炎や尿路感染症などの細菌感染症です。症状が重い場合や長引く場合には、どの部位にどのような病原体が感染しているか、発熱につながる他の病気が隠れていないか、を調べるために、詳しく問診や診察を行い、場合によっては種々の検査を行うことで、正しい診断と治療に結びつけることが必要です。

ウィルス感染症

ウィルス感染症 37度~38度程度の発熱が1~3日続き、のどの痛み、鼻水、咳、体のだるさがある場合、ウィルス感染症、つまり感冒(いわゆる風邪)の可能性が高いです。
 感冒を早く治す最も良い方法は、体が冷えないように注意しながら、しっかり水分を取って、十分に休養することです。感冒薬にはウイルスの増殖を抑える効果はありませんが、様々なつらい症状を緩和するために使います。ウイルス感染症に対して抗生物質(細菌の増殖を抑える薬)を飲んでも早く治す効果はありません。
 インフルエンザもウイルス感染症の一種ですが、感冒よりも重い症状になることが多く、高熱になったり、強いのどの痛みや、体のあちこちの筋肉に重だるい痛みが出ます。インフルエンザ発症から48時間以内に、抗インフルエンザウイルス薬を使用すれば、症状が軽く済んだり、治りが早くなる効果があります。

細菌感染症

細菌感染症  39度以上の高熱の場合や発熱が4日以上続く場合、(症状によってはウイルス感染症の可能性もありますが)より重症になる細菌感染症を考える必要があります。細菌感染症では、熱が上がってくる時に強い寒気がして体がガクガク震えたり、(特に高齢の方は)グッタリして元気がなくなることがあります。
 細菌感染の中で最もよくみられるのは、肺炎で、通常はひどい咳を伴いますが、初期にはそれほど出ないこともあります。尿路感染症もその次によくみられ、通常は頻尿や残尿感を伴いますが、高熱だけのこともあります。
 咽頭炎・胆嚢炎・肝膿瘍(肝臓に膿がたまった状態)など、それ以外にも体のいろいろな部位に細菌感染症が起こることがあります。
 細菌感染症は急激に悪化することがあるため、診察や緊急検査によって、早期に発熱の原因をつきとめ、早期に治療を開始することが大切です。細菌感染症に対しては抗生物質(細菌の増殖を抑える薬)を使用しますが、感染部位や重症度に合わせて最適な治療を行う必要があります。重症な場合には救急指定病院(岡崎市民病院など)へのご紹介を行います。  

2週間以上続く発熱

2週間以上続く発熱 2週間以上にわたって発熱が続く場合は、特殊なウイルスによる感染症、(高齢の方では)誤嚥性肺炎を繰り返している状態、結核菌による感染症、膠原病、悪性腫瘍などの可能性を考える必要があります。
 結核菌による感染症は、決して稀ではなく(岡崎市では年間40~60人)、気づかないうちに感染しているケースも多いため、発熱や咳が長引く場合には、レントゲン検査や痰の検査を行う必要があります。
 膠原病は、免疫の異常によって全身の血管や皮膚などに炎症を起こす病気です。発熱に加えて関節痛や皮疹などの特徴的な症状が現れることが多いですが、初期には感冒のような症状のみで、数週間経ってはじめて他の症状がハッキリしてくることがあります。
 悪性腫瘍の中には、発熱が続くタイプのものもありますので、微熱でも1ヵ月以上続く場合には放置せず、詳しく検査することをお勧めします。

 

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