医療法人 大原内科医院
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脂質異常症


脂質異常症とは

脂質異常症とは

血管イラスト

 脂質異常症(高脂血症)とは、血液中のLDL(悪玉)コレステロールや中性脂肪が過剰な状態、またはHDL(善玉)コレステロールが少ない状態をいいます。その中でも、動脈硬化と関連が深いのがLDLコレステロールです。  LDL(悪玉)コレステロールは、主に肝臓で合成され、血液中を通って全身に運ばれて、細胞膜やホルモンの合成に使われます。しかし、血液中のLDLが増えすぎると、細胞に取り込まれなかった余分なコレステロールが血管の壁にたまってしまうため、動脈硬化を引き起こしてしまいます。一方、HDL(善玉)コレステロールは、血管に付着したコレステロールを取り去って肝臓に持ち帰る働きがあり、動脈硬化を防ぎます。

 高血圧や糖尿病と並んで、脂質異常症も、動脈硬化の主要な原因の一つですが、やはり自覚症状がないため、健診で異常を指摘されても、そのままになってしまうことも多いようです。健診などで脂質異常症が見つかった方は、合併症を生じる前にコントロールすることが大切なので、早めに医療機関で相談することをおすすめします。

脂質異常症の症状

脂質異常症の症状

  脂質異常症でも自覚症状はほとんどありません。まれに目の周りなどに黄色腫という脂肪の塊ができることがあります。

 

■脂質異常症の脳卒中や心臓病との関係

 長年にわたってLDLが高い状態が続くと、余分なコレステロールが血管の壁にどんどんたまって動脈硬化が進んでゆき、ある日突然、脳卒中や心筋梗塞などの重大な病気を引き起こしてしまいます。脂質異常症があると、心疾患は3~4倍起こりやすく、脳卒中のリスクも増加させるといわれています。

脂質異常症の原因

 

脂質異常症の原因

 脂質異常症の原因は、遺伝的体質や加齢の影響もありますが、食生活と運動不足が大きく関係します。
 10代や20代の頃は、高カロリーな食事を食べても、代謝が良く、すぐに脂肪が燃焼されてしまうため、あまり太りません。しかし、年齢が進むにつれて、代謝が悪くなって、余剰な脂肪分が体に蓄積しやすくなるため、同じような生活をしていると、脂質異常症になったり、太ってしまいがちです。

脂質異常症の治療

脂質異常症の治療

生活習慣の改善

 脂質異常症の方は、まずは食生活や運動習慣を見直すことから始めましょう。薬で数値が下がった場合でも、食事療法と運動療法は続けることが必要です。

栄養バランス

栄養バランス

 コレステロールを多く含む食材(豚肉や牛肉、卵黄やいくらなど)、油が多く使われている料理(揚げ物、ピザなど)を減らしましょう。一方、コレステロールの蓄積を防ぐ働きのある、食物繊維(野菜、海藻、きのこ)を多くとりましょう。タンパク質は、肉や卵よりも魚や大豆製品が好ましく、肉類の中では鳥のささみがおすすめです。

運 動

運 動

 運動は、中性脂肪を低下させ、HDL(善玉)コレステロールを上昇させる働きがあります。短時間でも毎日続けた方が、効果が上がります。1〜2㎞くらいの外出なら車を使わずに歩いて行く、階段を使うなど、日々の生活に運動を取り入れながら続けましょう。

適正体重の維持

適正体重の維持

 食事と運動で体重をコントロールしましょう。BMI(BMI=体重㎏÷身長m÷身長m)が25を超えないように維持しましょう。

節 酒

節 酒

 お酒はビールなら1日に500ml、日本酒なら1合程度にとどめましょう。


薬物療法

 食事療法や運動療法でも目標値まで下がらない場合は、コレステロールや中性脂肪を下げる薬を使用します。
 薬により数値が下がったとしても、薬を止めると再び上がってしまう場合が多いため、ご自分の判断で薬を調節せず、気になることがあれば医師に相談して下さい。

診療時間

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休診日:木曜・土曜午後・日曜・祝日

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